管理職になった途端に元気がなくなり、期待した程活躍できない
管理職になった途端に元気がなくなり、期待した程活躍できない… という事はありませんか?
先生としての経験値が上がると、多くの先生は立場が変わります。
例えば、担任からリーダーやチーフ、主任や主幹といった、役職が加わります。
先生方の温かくも芯のある保育観やこれまでの保育の工夫、子どもとの関わり、人柄、経験値など、たくさんの魅力があり管理職へと抜擢されているはずです。
しかし現状は管理職として任されることで、先生方が持つ本来の魅力が失われ、大好きだった保育も楽しむことができない、ひどい場合は退職に繋がってしまうということも起きています。
考え得る理由は?
考え得る理由は2つです。
1つ目は保育士と管理職の仕事は全く異なるという事です。
管理職というのは名前のように、園全体が最適に運営できるよう整える(管理する)役割です。子どもと向き合い関わる中で子どもの心や体の成長を育むことが主な仕事であった保育士とは、全く異なるのです。
2つ目は管理職の仕事について学ぶ機会が圧倒的に少ないということです。
仕事が変わると私たちは考えて学びます。例えば、主任の役割ってなんだろう?期待されている成果はなんだろう?取り組む仕事はなんだろう?さて、それをどのように取り組もうか?
みなさんの園ではどうでしょうか?このようなことを考えたり学ぶ機会はありますか?
管理職について、自己完結型で学ぶのはとても難しいと思っています。
管理、いわゆるマネジメントをするためには、沢山の視点を持つことが求められます、視界も広げる必要があります、新しいスキルの習得も必要です。
管理職同士が学ぶ機会、外部の研修への参加、マネジメントについて園長と対話するなど、誰かと対話を通して学ぶ事で、管理職への理解や仕事も変化します。
管理職に任命したからといって、すぐに活躍できるとは限りません。
任命する際には、役割・期待する成果・実践してほしいこと、せめてこの3つは一緒に伝えることが大切です。
そしてなにより、立場が変わっても輝き続ける先生たちであり続けるために、学ぶ機会をしっかりと提供する事は任命側の責任として持ち併せてほしいと願います。